日々是好日、其ノ記録

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老後を都会で送ることとなど。

老後を都会で送る、母のこと。

母は、現在60代半ば。50代半ばまで一日にWワークなども重ねてアルバイトをしていたため、通常の人の倍以上働いていた。仕事が好きで、仕事がやりがい。そのおかげで私も県外の大学に行かせてもらうことができた。

56歳のある時、肋骨のあたりを複雑骨折してしまい、その後2度、通算3度肋骨を複雑骨折。二度目は原付バイクから尻持ちをつきそれで肋骨骨折。さすがに本人もショックだったようで、「尻モチついただけで骨が折れた」と。

精密検査の結果、骨粗鬆症だということがわかった。実は祖母も骨粗鬆症で70歳前後には腰がくの字に折れ曲がってしんどそうだったことを今でも覚えている。それが母も。

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どうも遺伝らしく、出産などでカルシウムを取られること、そして負荷のかかる仕事(体力仕事)を過度にしたために骨がもろくなり簡単に骨が折れるようになってしまったそう。

 

そんな母には趣味と呼べる趣味がない。仕事しかしてこなかったから、仕事がやりがいでそれ以外の楽しみが無いのである。

友達もいるけど、年に数回会う程度で頻繁に会う友達もいないし、また本人もそこまで友達に依存していないので、だいたい独りのことが多い。(で、掃除をしている)

一方父は元々多趣味で、アウトドア、マラソン、定年退職後もアルバイトに出て楽しそうにしている。「サラリーマンも趣味を持ちましょう」など色々推進されている中で、これはサラリーマンだけでなく、女性(主婦)にも言えること。

 

私も3年前までは残業が一切ない会社(よく言えばプライベートを大切にできる会社?)に働いていた時は、デッサンなど絵を習ったり映画観たり、一人で温泉に行ったりという趣味があったけれど、この3年間(成果主義の12時間労働)は朝から夜まで働き詰めで、それはそれで楽しく遣り甲斐もあったせいなのか、産休に入った今「私って何が好きだったっけ?」と何が好きだったかを思い出せず。仕事ってある意味怖い。

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前職で田舎で仕事をしていた時、高齢者の方でも元気な方が多かった気がする。とりとめのないことではあるけれど、庭の畑をきれいにしたり、皆で味噌を作ったり、面倒臭いことも含めて何かしらのコミュニティがあった。ご近所同士の付き合いなどもあって「元気?」「元気、元気」くらいの気軽なコミュニケーションもあった。

そういうのが都会では一切ない。隣人との関わりがない。そもそも何か意を決して「これをやろう!」という一つ何か意気込みみたいなものが必要で年をとったらそういうのが面倒臭くなってしまうのかもしれない。

 

田舎に行けばできるとは限らないけれど、生涯現役で働き続けられること、趣味でもなんでもやりがいが持てることってなんだろうと、ふと、皿洗いをしていて感じた次第でした。